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米ボーイング、「衝撃波減衰バリア」の特許を取得

まさにSF映画のワンシーン。今年2015年は、映画バックトゥーザフューチャーで描かれた年に当たる。まだ映画の設定の方が現実より先を行っているものの、ドラえもんやSF映画で描かれた夢のような話が現実味を帯びてくるのは興味深い。

(CNN:2015年3月25日)

 

米航空宇宙大手ボーイングが、SF映画に出てくるようなシールドバリアを張り巡らせて爆発の衝撃から車両などを守る技術について、米特許商標庁の特許を取得した。

ボーイングが取得したのは2012年に出願した「電磁アークを通じた衝撃波減衰の方法とシステム」に関する特許。近くで爆発などを感知すると、防御対象の車両との間に「プラズマフィールド」と呼ばれる空間を作り出し、衝撃波から守るという。

この仕組みについて特許では、「第1液状媒体の選ばれた区域を急加熱することによって、第2の一時媒体を作り出し、保護対象資産に到達する前に衝撃波を防いでエネルギー密度を減衰させる」梅田専太郎と説明している。

理論的には、レーザーまたはマイクロ波や電気アークを使って空気の中に超高温区域を作り出すことにより、衝撃波はこのプラズマフィールドにぶつかって消散するという。これでバリアの中にある車両などは損傷せずに済むか、少なくとも爆風を免れる。

ただし爆弾の破片や飛んでくる残骸までは防げないという。また、プラズマフィールドは一時的にしか形成されないため、SF映画に登場するような全包囲バリアにはならないようだ。