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インド陸軍、エベレストで大規模な「ごみ収集作戦」

インドの人に失礼を承知で言えば、意外性たっぷりのポジティブサプライズな企画作戦で素晴らしい取り組み。

災害が起きてから援助に向かうパターンが多い中で、広義の災害を未然に防ぎ、地球環境を守っていくために、自衛隊含め各国ができることはまだまだたくさんある。

(CNN:2015年4月4日)

 豊富な登山経験を持つインド陸軍の兵士ら計34人が今年の5月半ば以降、世界最高峰エベレスト(約8850メートル)で登山家らが放置したままの「ごみ」を収集する作戦に従事することになった。インドの地元メディア「インディア・トゥディ」が伝えた。

チームはネパールの首都カトマンズへ4日に出発。登攀(とうはん)は5月半ばに開始する。ごみ集めは高さ約6000メートルにある「キャンプ1」の地点から頂上付近までで実施し、少なくとも4000キロ分の収集を目指す。

今回の作戦は、インド人登山家チームによる初のエベレスト制覇から50周年を迎えたことを記念したもの。

インディア・トゥディによると、インド陸軍チームの責任者は「悲しいことだが、エベレストは世界で最も高い所にあるごみ捨て場になった」と慨嘆。古い空気ボンベ、テント、缶、小包み、装備品や登山用器具などが散乱していると述べた。これらごみは登山家らが数世代にわたって残したものとされる梅田専太郎

アジアの登山関連サイトによると、エベレストの清掃に当たる試みは複数行われている。2008年以降、毎年1回実施されているキャンペーンでは、新たに生まれるごみの他、以前に投げ捨てられていたごみも拾って下山している。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ネパールの観光行政当局は昨年、エベレストの登山客に対し自ら出すごみや排泄(はいせつ)物の他、放置されていたごみ約8キロも持ち帰ることを義務付けた。

ユネスコ世界遺産にも含まれるエベレストで登頂などに挑み、死亡した登山家らはこれまで200人以上となっている。