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世界で最も新しい国家、「リベルランド」建国 市民権受付中

世界で一番新しい国、リベルランドの市民権(パスポート)はオンラインで申請できる。申し込みは下記から簡単にできるが、現在の収入申告や経歴書をアップロードしたりと、国というより会社に入る転職活動のような感覚の申請書の作りになっている。

リベルランド市民権申し込みページ

Liberland.org - Citizenship

 

(CNN:2015年4月26日)

ドナウ川に隣接するセルビアクロアチアの国境地帯にこのほど、ミニ国家「リベルランド自由共和国」が建国された。

人けのない国境地帯、わずか7平方キロメートルの小さな土地に黄色と黒の国旗を掲げて建国を宣言したのは、チェコの政治家ビト・イエドリチカ氏。リベルランドは、米国建国の父トマス・ジェファソンの誕生日である4月13日に建国された。

イエドリチカ氏は政府の過剰な介入に反対する政治活動を続けており、リベルランドもリバタリアニズムの考えに基づいて建国された。ウェブサイトでは「直接民主政の要素を含む立憲共和国」と述べられている。

国の通貨にはビットコインに似た仮想通貨を採用し、中央銀行設立を避けた。銀行業務から売春に至るまで、国家はなるべく余計な干渉をしない。金融面での規制も最小限だ。

憲法では「リベルランドは憲法によって保障された自国民の個人的、経済的な自由を誇りとしている。この憲法は、政治家の力を大幅に制限することで、リベルランド国の自由に対して過度に干渉できないようにしている」としている。

同氏によれば、市民権を求める申し込みが既に30万件近く寄せられた。米国人やスイス人が数千人を占めるが、体制の抑圧を感じるアラブの人々からの応募も多い。将来的には約3万5000人のリベルランド人から成る共同体を構想する。

懸案は領土問題。セルビアクロアチアの土地を実質的に併合しただけに、両国との争いは避けられないとみられるが、同氏は「国際法が適用されるものと思っており、我々に対抗する動きはすべて主権国家への攻撃となるだろう」と話す。

セルビアクロアチア両国の外務省はCNNに寄せた声明で、それぞれ「軽薄な行為」「バーチャルなおふざけ」と回答した。