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住まい七変化  京都の空き町家に息吹

Airbnbなどを活用する旅行者が増えている昨今、今後もこのような体験型の宿泊施設を利用する外国人が増えていくはず。

日本経済新聞:2015年3月30日)

築100年あまりの日本家屋で外国人客がくつろぐ。京都市内で老舗の油専門店が昨年夏に開業した「町家旅館」だ。訪日客の増加で、空き家状態の京町家を宿泊施設に活用する動きが広がる。

 持ち主の依頼で宿の運営を代行する会社もある。「庵(いおり)町家ステイ」の三浦充博社長は「物件をよみがえらせれば、景観が守られ防犯対策にもなる」と話す。

 市内には約5千軒の京町家の空き家があるという。住民の高齢化で対策は急務だ。行政は来年度から基金をつくり再生を後押しする。官民で古都の町並みに新たな風を吹き込む。